




愛知県瀬戸市は、千年以上続くやきものの産地です。
その理由は、やきものにとって、最良の土「蛙目」という土が採れることから。
なぜ、蛙目がやきものに適しているのか?
それは、形状記憶合金のように形をとどめる可塑性(かそせい)を持つことが大きな特徴で、ろくろがとてもひきやすい。焼くと真っ白になり、しかも、耐火性が強い。精製して粘土分を、長石や珪石などと混ぜれば、磁器用の粘土までつくれてしまう。
まさに、やきもののために生まれてきたような土なのです。その土のおかげで、瀬戸では千年以上にも渡って、やきものが続けてこられたのです。けれども、蛙目は、山から掘っている天然資源であり、掘れば、なくなっていきます。
そのことを多くの方に、もう少し知っていただきたい。
今回、訪れるのは、民間で鉱山を持つ「加仙鉱山」。「蛙目(がいろめ)」の原土を“水簸(すいひ)”して、粘土にする工場です。
山から採れた原土は、そのまま使える訳ではありません。
どのように粘土になるのでしょう?
「粘土」というプロダクトをつくる工場の裏側について、「加仙鉱山」代表の加藤章弘さんにお伺いします。
案内人のご紹介

加藤章弘さん。加仙鉱山代表。愛知県瀬戸市生まれ。2000年に入社し、2005年から代表。
【加仙鉱山とは?】
大正時代初期に、陶芸家の加藤華仙さんが現在の鉱山を購入。1956年に工場を建設して以降、「水簸蛙目粘土」(すいひがいろめ)の製造・販売をする。工場では、鉱山で採掘される「蛙目」の原土に含まれている、鉱物や砂、石、木くずなどの不要な物をとりのぞき、必要な粘土成分だけを取り出して、粒子を整えて精製する「水簸」をした粘土を製造する。
南 慎太郎。「ヒトツチ」代表。1994年愛知県瀬戸市生まれ。北海道大学農学部卒業後、Uターン。1年半の準備期間を経て、2018年に「Masukichi - hostel, cafe, souvenir, guide」(旧・ゲストハウスますきち)を開業。国内旅行業務取扱管理者の資格を取得し、2025年に瀬戸の旅を愉しくする「Masukichi TRAVEL」をスタート。
【開催日時情報】
KOUZAN tour
10/12(日)または11/6(木)
9:15 「Masukichi」にて、受付。(〒489-0042 愛知県瀬戸市仲切町22)
9:30 「Masukichi」代表・南慎太郎が「加仙鉱山」までご案内。
9:45 加仙鉱山到着。加藤さんから土についてのお話。
10:15 工場と鉱山を見学。
11:30 参加者のみなさんとともに感想を語り合うお時間。
12:00 解散。
参加費:5,000円(税込)。
※料金には「Masukichi」で使用できる1,000円クーポンが含まれます。
[注意事項]
・山を歩くため、汚れてもいい靴で、お越しください。
・雨天決行です。その場合、鉱山は工場の上から眺めるのみとなります。
・イベント開催時は、国際芸術祭「あいち」の会場にもなっています。
ゆっくりご覧になりたい方はこちらから事前にチケットをご購入くださいませ。
・最小催行人数5名。最大12名。日本語対応のみ。
【企画実施】
Masukichi TRAVEL
〒489-0042 愛知県瀬戸市仲切町22 Masukichi内
TEL:080-4614-5325
MAIL. seto.masukichi@gmail.com
営業時間:月曜~木曜日16:00~21:00 土曜、日曜、祝日13:00〜21:00
アクセス:
[電車]JR名古屋駅から中央本線で大曽根駅に乗り、名鉄瀬戸線へ乗り換え。尾張瀬戸駅から徒歩8 分。
[お車]せと赤津ICから約10分。